中郷ひばり荘地元説明会 解体・建設、民設民営への補助金拠出に説得力はあるか | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

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上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

『21日午後6時半、中郷ハートピアで、アスベスト問題と、存続問題に揺れる「中郷ひばり荘の在り方について」の地元説明会がありました。
約40名の方々が集まり満員、関心の高さが分かります。』

『しかし、下記の通り、一人の方が連続して質問を続けたり、建設の是非という本筋と違う質問が出たり、全体として低調であった感は否めませんでした。
まだ状況をよく把握していないという風に考えればいいのでしょうか。
行政としては、今夜を皮切りに、複数回地元で説明会を開き、住民の皆さんのご理解を得たいと考えているようです。
以下、進行を描写しました。』

【ポイント】

■地元では、解体・建設への反対の声はないと感じた。
■むしろ、「高齢者向けの温浴施設」を超えた「観光客も呼び寄せられる施設」を望んでいる。
■地元からの質問に対し、民設民営の公募条件として「高齢者向けの温浴施設」という条件以上に「老若男女が楽しめる施設」という条件をいれる可能性があるなどと行政側は述べたが、現状維持かそれ以上の施設展開を期待させるのはまずくないか。
■高齢者支援課が進める事業であるから観光施設建設ではないと、行政側は明言すべきである。
■地元以外の市民が懸念している
「民設民営なのになぜ市が補助金を出すのか」
「民設民営に手を挙げる企業の見込みはあるのか」
などへの質問はほぼなかったし、答えもなかった。
地元以外の市民を蚊帳の外においていいものか疑問である。
■地元への説明についても、今夜が皮切り。まだまだ説明しないと理解を得られないのではないかと感じた。


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(以下、聞き取り)

■総合事務所長の挨拶

「方針が決まったので、説明会を開いた。議会厚生常任委員会協議会、地域用議会での説明を終え、本日住民説明会を開催する運びとなった。」

※註《「決まった」と言明したがどうなのか…》

■理事者(高齢者支援課長)説明
課長「1月9日地域協議会を踏まえ…市としては…26年度いっぱい、指定管理者が改修し、その後無償譲渡の方針であったが…アスベストで断念…それを受け、市で検討を重ねた…」

(今後の在り方について)

課長「中郷区の地域事業として搭載されていること。上越市の「公の施設の再配置」では、こうした温浴施設の類は民間に譲渡としていること。さらに、アスベストの問題を踏まえ、以下のようにしたい…」

●民設民営とする
●市が解体する
●公募により、民間事業者を決定する
●一定の条件を付したうえで(註)建設費の一部に補助金を交付する
※註「日帰り温浴施設であることを最低条件とする」と推定される
●公の施設としては、25年度末(本年3月いっぱい)をもって供用を廃止
●30日、地域協議会で、公設施設としての廃止を伝える
●26年度中に建設にはいり、27年の4月には運営が始まるようにしたい

課長「「地域住民の皆さんの意見を、これからの施設運営にも生かすように」とさきの厚生常任委員会協議会で述べた…したがって、公募段階で、「住民の皆さんの意見を生かす」ことを、公募の条件にしたい」

※註《民設民営に手を上げる業者にとって「地元の意向を反映する」条件はハードルが高すぎないか》

課長「今日は、整備・運営についてしっかりご意見をお聞きしたい。募集要項・運営に生かせるか確約はできないが…反映できるものは反映したい」


【地元の皆さんとのQ&A】

1.T氏(地元商工会代表、か?)

Q. アスベスト問題。建設時の仕様書があればわかること、今になって知らないというのはおかしくないか。
解体し、そこに作るというが…今の場所に将来性がない。見晴らしが悪いとか…
誰が経営しようとしても無理。新規では無理ではないか。
サンシャインの横あたり、防衛省の土地だが…そこに考えられないか?

A. アスベストの件。建設時、新井の社協が供用した。そのころの資料を見れば、一目瞭然だったのは確かだ。
平成17年合併時、社協から、旧中郷だったので、上越市に寄付となった。
その節しっかり確認しておけばといまは反省している。
アスベストの除去は、法に基づいて行うのでご理解を。

場所の問題だが、(観光という話であれば、その場所の良さも条件となるが)この施設は高齢者福祉施設という位置づけである。
他でやる考えはない。
地域事業に搭載されていること、地元協議会がここの維持、改修をピンポイントで願った経緯、そこを市長以下くみ取って、この場での新設を判断したことにご理解いただきたい。


2.街づくり振興会代表の方

Q. 補助金額の提示を。解体費、建設費、運営に対する補助について方針を聞きたい。
公設ということであれば、市民の意見も取り入れることになることは自然だが、民設ではどう意見をくみ取ってもらえるのか。
民間が黒字経営できるのか。その場合、のちのち用途変更等するなどの問題は生じないか。
地元が高齢者保養施設として使いながら、外からの客も呼べる観光施設たり得るのか。

A. 940万円の指定管理料プラスシニアパスポート600円マイナス100円の二分の一を市が負担。利用者には、350円で利用いただいている。

補助金については、中郷区の勝馬投票基金1億8千万円のなかから使う。
金額提示は、勘弁してほしい。補助金は、募集要項の中に明記したい。

市の解体撤去なので、解体は市の負担。数千万円。

※註《課長から滝沢へのかつての説明では8千万円。集会後問うと「5~6千万円」と答えた。数千万と言えばふつうは3千万円くらいと思えるので、「曖昧である」と指摘させていただいた》

ランニングコストに対する補助はしない。
公設ではないので、募集要項なかで、「民設民営であっても住民の利用者の要望を生かすことを示したい。
地元で意見を集約し示してほしいが、それをすべて活かすのではなく、峻別させていただき、募集要項に反映する。

観光施設たり得るかであるが、この施設は地域密着の施設であり、観光ではなく、当地の高齢者の保養施設と位置付けられていることにご理解いただきたい。

が、民設民営の事業者の提案でどのようになるかは、わからない。
すべての年代が使える施設になることは期待している。

※註《「民設民営の業者にすべての年代の客の満足できる施設を」高齢者の温浴施設という範囲を超えた募集要項の可能性に言及したが、委員会等での説明から逸脱しているとも思えた。「観光」の方向に振れたかに見える条件付与の真意を、後ほど確認すると、そう言ったことを課長は訂正。やはりあくまでも地元高齢者向けの保養施設の位置づけだと述べた。》

シニアパスポートでの割引があった…事務事業の総ざらいで廃止方針だが、シニアパスポート分の補てんができる仕組みは考えていきたい。

※註《特例!?初めて聞いた話である。この施設だけ、シニアパスポート分の補てんが認められる理由を明らかにしなければならないのではないか?》


3.T氏2回目

Q. ひばり荘は無断で温泉を使っていた、ひばり荘は温泉使う権利はない。(本当!?)
せっかくな施設なのに温泉が使えない。温泉に入れない施設なのに、建物を作るなど、根本的な検討が必要。なるほどという場所でなければ、作る意味はない。どうしても無理なら、致し方なく今の場所もあるだろうが…
素晴らしい場所があるのだから、やるだけのことをやってほしいが…
A. 無断かどうか調べる。位置の変更は考えていない。

※註《温泉ではない、あるいは温泉を使う権利はない…いずれも質問者の勘違いであると、集会後、課長明言。「ひばり荘は温泉であるし、使う権利もある」なぜそのような誤解があるのか、不明》


4.理事者側から一言

これからも地元説明会を複数回行う。
1月25日 他一日 利用者に対する説明。  
2月3日 藤沢の集落センターほか1か所で説明会等説明会を複数持つ予定である。

   
5.松が峰の方

Q. 湯量の確認はしているのか? 冬になると温泉がほとんど出ない、その状態は、ひばり荘ができてからではないか…虫の死骸などの調査は出来ているのか。
A. 湯量調査はしていない。虫の死骸は数年前に発生、今はしていないのではないか。原因調査はしたが、わからない。


6.連絡協議会の会長

Q. ひばり荘のお湯の説明に「加熱」と書いてあるが、温度が低い。今はどれくらいあるのか?
A. 現在32度である。

Q. 現代は、天然の温泉をみんな選ぶ。加熱するようなそんな温泉に来るのか? ひばり荘の強みがない。また食事する設備はできないのか?
A. 食堂等の付随施設は、行政として募集要項に入れるのか、検討もしている。老若男女の使える施設と考えている。

※註《繰り返すが、老若男女が楽しめる施設というと、観光施設をイメージさせる。この曖昧さはまずくないか》


7.女性の方

Q. 無くすわけではないので良かったが、二三友人から聞いてきた意見「もう少し管理者の愛想がほしい」と。
A. 承った。