富山なう。ホテルです。
市議会の「新幹線公共交通特別委員会」(ナガ!)の視察で高岡金沢と周り、いま富山に泊っています。
金沢の「金沢魅力発信行動計画」が今日一番の成果です。
これは、新幹線開通に合わせて平成19年度より毎年改訂しながら行われている計画。平成26年度開通の前年25年度までの、いわばアクションプランです。94事業にわたり、19~25年度の7年間で約286億円、94事業の実施を計画しています。
市の規模が違うとしても、その項目化の適切さ、計画されている事業のスピード、ボリュームがうらやましいほどです。
施策は、6つの方向にまとめられています。
1)金沢が培ってきた文化の継承・活用・育成
-歴史文化遺産の保存・整備と伝統文化の継承・育成
2)豊かな都市環境の維持・活用
-美しい都市景観の形成と自然環境の維持・活用、食文化の魅力向上
-高さ規制や野外広告物の規制など景観政策の強化
3)街のにぎわい創出・ものづくり基盤の強化
-まちなかの賑わい創出とものづくり産業の育成・強化による経済基盤の強化
4)金沢駅・二次交通の利便性の向上
-金沢駅のゲートウェイ機能の強化と都市内交通の充実
5)プロモーションの強化
-国内外からの観光客の誘客促進ともてなし機能の充実
6)市民との協働によるもてなし力の向上
ー市民や企業など地域総ぐるみでのもてなし力向上など来街者を温かく
迎える体制の整備
6つとも、「金沢」を「上越」に置き換えるだけで、上越の施策の方向性になる、とは言い切れませんが、かなり参考になると思います。
が、問題はその中身。金沢と上越では当然ながら具体的な対象や目的が異なるわけで、上越としてどれだけ具体的に項目を挙げ、かつその仕上がりを示せるかが課題です。
金沢の具体的取り組みをあえて挙げると、
「1)金沢が培ってきた文化の継承・活用・育成」なら・・・
●野田山前田家墓所、辰巳用水の国史跡指定
●卯辰山麓寺院群の史跡指定と復元整備
●土清水塩硝蔵の継承と利用活性化
といった項目が挙げられています。
要は、上越に置き換えるならば、何をどれくらいあげたらいいかという事ですね。
この稿、先々考察を含めレポート化し、皆様に報告したいと思っております。