僕たちはプロだから、自動販売機ではいけない。
お客さんが買いたい時に、買いたい分だけ買えるのが自販機。
でも、お客さんだって間違える事もあるでしょう。
お父さんのビールや子供のコーラを買い忘れる事もあるでしょう。
自販機では「お忘れですよ!」とか「足りないと思いますよ!」とは言えまい。
最低レベルのサービスなんです。
こんなことは機械がやればよい。
ひるがえって・・・
我々は特に患者さんのお身体を診る仕事である。
患者さんは「自覚症状」でしか自分の事が判断できない。
だから痛ければ来るし、痛くなければ来ない。
痛くなければ、例え「まだ良くなってなくても」来ない。
良くはないのに来ないから、またすぐに痛くなってしまう。
そのうち、「行っても良くならないわ」と言って通院を止めてしまう。
これが「自販機型」のパターンです。
我々はプロだから「自販機」ではなく「セールスマン」でなくてはならない。
買いたくなくても説明していくうちに納得して買ってしまう。
「買ってみたら随分便利だったわ」と思ってもらえる。
そんなプロのセールスマンになろう。
患者さんは自覚症状でしか判断しない。
でも大抵は自覚症状って甘めに出るものなんです。
我々には身体を触って手で捕えた「身体の状態」っていう判断材料がある。
これを伝えないといけない。
「自覚症状は良いようですが、まだ歪みは取れていませんね」
「使えちゃっているせいか、ここがいつもより固いからまた痛くなりますよ」
「安定飛行に入るまで、あと2~3回は必要ですね」
そして例えば「今週はもう一回は必要ですよ。」という治療計画を伝える。
患者さん任せにしていればこの一回は無かっただろう。
結果として患者さんも痛みが再発せずに早く楽になる。
我々もチャンスロスが無くなる。
流行らない接骨院に行ってみると、必ず聞かれる言葉。
「また時間が取れたら来て下さいね」
ここには治療計画はない。
見事な「自販機型」の経営。
だからこそ・・・
我々はこう伝えよう。
「次は×曜日には治療しておきたいところですが、ご都合いかがでしょうか?」と。
スタッフみんなが「提案型」のセールスマンでありたいものだ。
そんな接骨院でありたい。
いやそうでなくてはならないと強く想う。