本ブログでは、英検1級1発合格ノウハウ紹介だけでなく、未邦訳の英語の本についてもご案内をしています。それは、英語上級者としての社会的責務であると考えるからです。
ここで取り上げたのは、アメリカの作家、Evan Thomas 著 Road to surrender「降伏への道」でした。
題名からも想像いただけるように「米国の原爆使用は日本に無条件降伏をのませるためには、不可欠であった」との趣旨で書かれています。
しかし、日本の歴史や日本人に対する理解が非常に浅く、あたかも、たこあげのたこが鯉のぼりになっているかのような、記載が非常に多い点をご紹介しました。
そのうえで、英検やTOEICに話が集中しがちな、あるいはそこで話が終わってしまいがちな、この国の事情に疑問を呈してもきました。
ここでは、上記とは別に二つのことを提案したいと思います。
まず一つ目は、実際のインタビューのスピードを知ることです。
たとえば、英検1級のListening問題にある「インタビュー問題」は、結構難物とされています。
が、本物のインタビューは、もっとスピードが速いのです。
筆者は、英検1級を目指しているときは、あまり余計なことはやらない方がいい、と述べてきましたが、受かった先には、こういったところをしり込みすることなく聴解できるようになる、そのイメージは、少しでも早く把握しておいた方がいいのではないか、そう提案したいと思います。
もう一つは、本物の「しゃべり」の長さや「考え方」に触れることです。
1級のインタビュー問題の分数はせいぜい4分なのですが、実際のインタビュー少なくとも15分程度はあります。、英検1級のListening問題は、短すぎると言ってもいいくらいです。
スタミナを鍛えるには、足らないとも言えます。
また、「インタビュー問題」は、やはり4択問題を作るために、話し手の口にする内容が、整理され過ぎてています。実際には、もう少し枝葉末葉が拡がっているものです。
このPodcasting↑では、広島、長崎の原爆投下について別々の考えを持つ3人の米国知識人がインタビューされています。
本ブログで紹介している「降伏への道」の作者であるエヴァン・トーマスもインタビューされています。
3人の考え方の違いに注意しながら、ぜひ聞いてみることをおすすめします。
無料ですし、3人合計して50分足らずです。