TOEICや英検といった、資格試験が、予想以上に役に立つものなのだ。という話は既に多数投稿しています。
アラカンだろうが、アラフィフだろうが、アラサーだろうが、やり直し英語派であっても、英検1級1発合格できます。そのためのノウハウを、多数投稿しています。例えば↓。
ここでは、それとは少し角度を変えた形で「ためになる英語」あるいは「だめになる英語」について自分の考えを共有していきます。
それは、たとえ初心者であろうが、中上級者であろうが、英語学習には素直さが不可欠だという考えです。
数年前、英語を教える機会がありました。
といっても、警備員や警備員にこれからなろうとする新人(といっても多くは中年だが)に、最低限必要な警備員英語をいくつか紹介するというものでした。
文法も英単語学習も不要な、ごくごく簡単な英語で、しかし、立哨や巡回中に使えそうな文章を教えていたのです。そして、必ずロールプレイングというか、ほんの数秒程度では終わる形だが、実際に口に出してもらうことにしていました。
そのとき重要なポイントは、たとえば禁煙区域で喫煙しようとしている外国人には、Excuse me?(すみません?)と声掛けをしてくださいと教えました。
そこまでは、よかったのです。一人の警備員は、教えられたまま素直にExcuse me?と声掛けをすることをしてくれました。演じてくれたといってもいいでしょう。
ところが、何を間違えたか、相手の、つまり、外国人役の警備員が、とっさの思い付きか何かで、What?(何?)と聞き返しをしたのです。
この外国人役の警備員は、教えられたままではつまらないので、なにか面白いことをやってやれとばかりに行ったのかもしれません。
が、あまりにも大人げない行為でありました。実は、こういった例が2回あったのです。
そのうちの一人は、もともと警備員を一時しのぎ?と考え仕事していたらしく、1年程度で辞めてしまいました。もうひとりは、もっと別の、やや深刻な事情で警備の世界を去りました。
たったExcuse me?といったカンタンな文章をなぞるだけでも、逆らいたくなる大人は、逆らうのですね。
しかし、それでは、英語はうまくなりません。変な自我はいったん冷蔵庫にでも押し込んで、まずは一度は素直さに徹して英語を学ばなければ、先は無いのです。
以上、英語や英会話の参考書には記載されていないでしょうが、本当に「ためになる英語」を身に付けるためのヒントとして読んでいただければ、幸いです。