日本語の語順で英語をしゃべっては、伸びません | ひとときのときのひと

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広告業界で鍛えたから、読み応えのある文が書ける。
外資系で英語を再開し、アラカンでも英検1級1発合格。
警備業界にいたから、この国の安全について語りたい。

そんな人間が、ためになる言葉を発信します。
だいたい毎日。



まずは英語から。

 ここでは還暦ごろに英検1級1発合格した筆者が、少し切り口を変えて「ためになる英語」の話をしています。

 

 たとえばこんなことを言う人がいませんか。耳を澄まして思い出してみてください。

 

 「そうそう、あのカンパニーとはインティメート(intimate:親密な)なリレーションができてるし、ネガティブなファクターが全くないんだよ、なあ、鈴木君!」

 

 こんなカタカナ交じりの日本語をよく使う人、ほとんどの場合、英語を使えないんですよね。

 

 というのも、ある時、オフィス内でこの「インティメートなリレーションができている人」に英語のメール、それもかなり儀礼的と言うかお決まりの文句ばかりのカンタンなメールをお願いしたところ、しきりに尻込みされてしまいました。

 

 「それはねえ、まだ早いです。相手に失礼になってしまうし」

 

 と、言い訳をされていました。

 

 しかし、どうでしょうか。

 

 本当に外国語を使いこなそうとするなら、日本語とは180度異なる外国語の語順に従っての使い方をしなければ伝わらないのは明白でしょう。

 

 日本語では「私はあなたを愛します」ですが、英語なら「私は愛します、あなたを」にしなくてはならないですよね。

 

 もっと複雑な文章であってもそのルールを踏み外さないことが、求められています。

 

 つまり、「日本語の語順をいったん忘れる」くらいの頭の切り替えをしないと、その人の英語は使えないのです。

 

 こういう、外国語を覚えられない人というのは、日本語脳の回路にしがみつき過ぎているということになります。

 

 いいかえれば、日本語の語順を一回きれいに脳みそからはじき出さないと、英語はいつまでたっても、えいごにならないのです。

 

 冒頭に記した「カタカナ交じりの日本語使い」に心当たりがある方は、このあたりをもっと注意した方がいいのではないでしょうか。

 

 TOEICも英検も無視しても構いません。それはあくまでも上達のための手段の一つに過ぎません。

 

 しかし、英語やるなら、英語やらないと。きちんとした英語でやりましょう。

 

 日本語の語順を忘れるくらいで、やっと英語の語順が身に付くのです。

 

 日本語の語順でペラペラ英語をしゃべっていては、英語力はまったく伸びません。

 

 英語するときは、日本語をアンインストールしなくてはならないのです。

 

 以上、あなたの英語上達のヒントになれば、幸いです。