高校時代から彼女が結婚するまで、姉妹のように過ごした友人がおりまして
彼女とは良く旅行に出かけたり、ドライブに行ったりしたものでした。
私の家は静かな山あいにあったし、両親もまったく厳しくなかったので(笑)
いつも私か弟の友達か、誰かしらが遊びに来ていた。
パパさんやさくらの前の、相棒といったところでしょうか。
そんな彼女が子育ても終わり、最近ご主人と山歩きを少しはじめた、というので
一緒に黒斑山へ行ってきました。
友人:「かわいい~これ、何の花?」
私: 「イワカガミっていうんだよ」
「これは」
「ツガザクラ」
「あ、これはわかる。赤城自然園で咲いてたしゃくなげ~」
「うわー、ほら桜いっぱい咲いてるよ。ミネザクラっていって、山の桜だよ」
「道に花びら散ってるのはこれかぁ」
あ、ハクサンイチゲ
森の中のきつい登山道をヒイハアしながら抜けると、ドーン
でっかい浅間の勇姿と絶景がいきなり広がります。
この、日本とは思えないような風景を見せたくて、頑張ってもらいました。
「こんな坂、怖くない?」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。見た目より怖くないよ」
「着いたよ~、ここでお昼にしよう」
今日はトーミの頭まで。
無理して山頂まで行っても仕方ないし、雲もだいぶ増えてきていました。
湯ノ平と外輪山の雄大な景色
この、ムーミン谷のようなとこを一日で下がって上がってみんな歩くんだよ、
というとビックリしていました。
この山の、お花の季節はまだこれから。
それでも沢山のお花たちに会うことができましたね。
帰りはもちろん、中コース
森の中の緩やかな登山道、彼女は気に入ったようです。
足下にはちっちゃなヒメイチゲがいっぱいで
はらはら、ミネザクラの花びら
あ、ミツバオーレンだ。かわいい~
このへんでおやつにしよう。
珈琲入れながら、また昔の思い出話。
彼女の20歳の誕生日、夜、私の家からおやつを買いに彼女の車で
当時できたばかりの最寄りのコンビニに一緒に行った時のこと。
なんと、鍵をかけたままドアをロックしてしまい(当時の車はそういうこともあったのだ)
当時は携帯電話などもちろん無く、街灯すらない山の中の家まで、真っ暗な中を歩いて
帰ったことがあったとか。
記念すべき誕生日にそんな目にあって強烈に覚えてるんだ、と言っていた。
けど、私はすっかり忘れてて、怒られた。
しかし、あんな真っ暗な長い道、どうやって帰ったんだろ。若いって怖い(笑)
「これ、ミヤマカタバミっていうんだよ」
「みんな白い花で区別つかない」
「・・・・・」
駐車場いちめんのたんぽぽ。14時半に無事、下山。
貸し切りの高峰高原ホテルの温泉に浸かった後、18時までに帰るというので
松井田妙義からまた高速を使って帰宅。
前橋の彼女の家に向かう途中、走ってきた安中方面や走るはずだった高崎あたり、
すごい真っ黒な雲と雷でした。
おかげでおおきな雹(ひょう)が降るゲリラ豪雨からなんとか逃げ切ることができたみたい。
今回は、大きなトラブルも無く
無事、楽しい一日を過ごすことができました。
(おまけ)
「ねえねえ、私、今度UFJに行きたいんだけど」
「・・・・・」