帰って、何か特別な気持ちは不思議と起こらなくて、帰りの飛行機の中でもそう。帰るのか、行くのか? そう考える事もなかったので、何か腑に落ちない感じだった。
21世紀美術館の空を計る人のように。あてもないものを計る人のようだった。
実際に懐かしい人々に会っても、実は昨日も会っているような気もした。
きっと親しい人には昨日会っても、100年ぶりに会っても変わらないような思いが通じるのかもしれない。
いくら毎日会っていても一生通じない人もいる事だろう。
ブラジルと日本は地球的には真反対だけれども、人と人とはそれ以上の距離がもっとある。
いくら距離が離れていても通じ合う仲は距離を超えるという事の証明だと思った。
人と人との仲は距離や場所ではない事を知った時に、
大切な人とはずっと一緒にいたいという事も思い知るのだ。
この矛盾に花束を。
肉体を持つ意味を。