これも「フル・モンティ 」のピーター・カッタネオ監督作。
小さい頃からどうしようもなく、軽犯罪を繰り返してきた2人が
一世一代の銀行強盗を決行するも、いとも簡単に失敗し刑務所へ。
そして2人は脱走計画を企てる。
その計画が、ミュージカル好きな刑務署長のアイディアである
囚人によるミュージカルの公演に乗じて脱走しようというもの。
ミュージカルってことで、もちろん歌を歌うシーンがあるわけです。
そこは歌って踊れるのが基本のイギリスの映画俳優だけあって、
そこはしっかりとこなしてます。
ストーリーの中にはコメディの要素がたくさんです。
ちょっとおかしなキャラの囚人たち、囚人をいじめるむかつく看守、
ヒロインの女性カウンセラー、ちょっと抜けたとこのある刑務署長など…
要素がいっぱいあって、広く浅くといった印象も受けます…
主人公と女性カウンセラーが恋に落ちることとか、
ストーリーは少し飛躍しているというか、
簡単に展開しすぎている印象ですね。
ラストへもいまいち盛り上がりに欠ける気もします。
やはり、どうしても「フル・モンティ 」と比較してしまうのですが、
主人公の魅力、というのもかなり大きいように思えます。
「フル・モンティ 」のロバート・カーライルは、
悪人ではないけど、さえなくてダメな大人、
でも息子のために一肌脱ぐ、という姿に好感が持てるわけです。
きっと映画の中で主人公の性格や行動が多く描かれているからでしょう。
「ラッキー・ブレイク」はというと、
主人公自体にはさほど多く時間をさいていないような気がします。
だから主人公の魅力があまり伝わってこなかったのかもしれません。
全体的に、すこし薄い印象はありますが、
ハッピーエンドなラストと、あまりにも簡単に脱走できてしまう面白さ、
いろいろな要素を味わうことができることは面白いです。
★★☆☆☆
看守もクビになったみたい…










