子どもの夢を壊すとんでもないサンタクロース。
前科持ちで酒びたりで女好きで子ども嫌いで本当は泥棒。
そんな今まで見たこともない最悪のサンタクロース。
でも、ある少年と出会い…というお話。
とりあえず、子どもの夢は壊れます。
サンタクロースは普通の大人が演じてるだけ。
それは実際は聖人でもなんでもなく、どんな人間かも分からない。
テーマパークの大勢の子どもの前で
かわいいキャラクターの着ぐるみの頭を取るような映画。
とにかくやることなすこと最悪なのが面白い。
サンタの衣装で子どもの前で酒飲んで暴れるし、
子どもにも平気で悪態をつくし。
いじめられっ子の少年の家に誰もいないと知るやいなや
目の前で覆面をかぶり金庫を開けるし家に住み着くし。
その少年をいじめていた子どもに仕返しをし、
いじめられっ子を助けようとするんですが、その動機が最悪。
「子どもを殴ってスカッとした…」
いじめっ子に仕返ししてるときも、
「年下をいじめて楽しいか!!」
と、かなり笑えます…。
でも最後は少年のためにと、改心したのかしないのか…
まだ救いはありました。
最後は結構いい人に見えてきて、少年にプレゼントを渡すため
パトカーに追われるのは少しかっこよかったりもする。
そしてサンタクロースは撃たれてしまって…
そのときの子どもの悲鳴もおもしろい。
サンタクロースが撃たれるほうがものすごい夢を壊しますね。
少年のように、本物のサンタクロースではないと分かっていても
バッドサンタを信じ好きになったこと、そういうのがいいですね。
人を信じることって意外と難しいかもしれないですからね。
子どもに架空のサンタクロースを信じさせることはむしろ簡単で、
大人にとって楽なのかもしれないですね。
★★★☆☆
サンタクロースはいます…か?

