青森建築美探訪②太宰治の斜陽館 | ボヘミアン・ラプソディ

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━英語通訳者の備忘録━

宮越家を後に五所川原市金木町の太宰治の生家 斜陽館へ。





明治40年 太宰の父で津島家六代の源右衛門が竣工。


設計は堀江佐吉。


金融業務店舗と住宅を兼ねた延床面積1300平米の豪邸だ。


昭和23年以降は角田家住宅/旅館を経て金木町が買取り。


太宰治記念館となり国の重要文化財に指定されている。


昭和50年5月に吉幾三さんが斜陽館で挙式したことも。


13歳までここで育った太宰。


「風情も何も無い ただ大きいのである」と書いている。


だが太宰ファンには聖地。





土間には年間6〜9000俵の米が搬入され俵の山ができた。


太宰は弟と米蔵で遊んで厳格な父親に叱られたという。

長兄と六男とでは扱いに天と地の差があったらしい。






美しい階段。







2階には立派な仏間と和室。











洗練された瀟洒な洋間。






庭も美しい。





初版本や愛用品を納めた蔵だけは撮影禁止だった。

頬杖を付いた有名なポ―トレ―トが郷愁を誘う。

太宰治/三島由紀夫/松本清張に夢中だった十代。

奇しくもこの日6月13日は太宰治の命日だった。

それを忘れて複数の設定日から無意識に選んでいた。

半世紀も経って遅ればせながら引き寄せられたのか。

豪邸が育んだ太宰の人間性の一端が見えた気がした。

玄関先で記念撮影。




近くのス―パ―で買った太宰治のカステラサンド。

15x20cmのビッグサイズで180円って良心的過ぎる。

ギャグで買ってみた。

運動不足で人間失格になりそうな自分への戒めである。




JRバスで弘前へ。




夕食は「さわや」さん。




津軽の郷土料理の数々。




お品書きが無くて残念。

林檎のグラタンは秀逸。

ボタンエビはプリプリで濃厚な味噌が超美味。

ロ―ストビ―フもトマトお浸しも全て美味しかった。





大満足で今夜のお宿の弘前パ―クホテルに。

お部屋はレトロで落ち着いた雰囲気だった。




(続く)

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