今から思うとこの作品の制作された頃(2000年前後)の韓国映画界は、製作する側に強い問題意識と、南北関係に向ける熱い思いが感じられて良い時代だったのだが、大統領が朴槿恵に変わったあたりから(2013年)は、どうやら事情が変わったらしく、南北問題にあまり直接的に触れることを禁じて、エンターティメントのみに成り下がった大衆娯楽作品ばかりになってしまったようでつまらん。(個人の感想です)
国と国との勝手な事情によって分断されたとは言え、元々は同じ民族、当然ながら同じ文化、同じ言葉を話す人間同士だ。もちろん分かり合えないことは無いだろうし、友情や信頼が生まれても不思議ではない。そんな当たり前のことを思い出させてくれる。
ソンガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ(チャングム)など名優が揃っていて何度見てもとても良い作品。
2018年1月