何度も何度も繰り返し見た作品だけれど、やはり良いなあ。
改めてこれは数あるリドリー・スコット作品の中でも、彼の代表作のひとつと言って良いほどのクオリティだと思う。
1989年制作だから実に35年前。しかしながら全く古臭くなく、色褪せることのない映像。マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシアの演技もさることながら、日本人キャストが意外なほど良いんだよなあ。彼らがこの作品の質を格段に上げているのは間違いない。
高倉健、松田優作、若山富三郎、神山繁ら名優が豪華にキャスティング。さらにチョイ役ながら内田裕也、ガッツ石松。
なんと言っても、当時癌に侵された松田優作の最後の鬼気迫る演技は見ものだが、この時なんとまだ彼は40歳。つまり83年生まれの彼の長男、松田龍平がちょうど今年この歳だ。
なんかもう世代を越えた名優の系譜に感傷的になってしまう。
ちなみに、ニックとチャーリーのNYでの上司役のジョン・スペンサー。彼の顔をいろんな作品で凄くたくさん見た気がするのだけれど、出演作見ても思い当たるのは「ザ・ロック」と「交渉人」くらいしか出てこないのは意外。
バディ・ムービーの真骨頂とも言える痺れるようなラストシーンの素晴らしさ、日本、大阪の街の夜をここまでエキゾチックに画面に映し出す映像美、リドリー・スコット本当に凄い。
2024年3月