Manhattan Beach Video Archives

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いしいるかの観た映画

何十年ぶりかに見た作品。
当時も、あまりのいい映画にたまげた覚えがあるが、いまだ色褪せぬ、バディムービーの一大傑作。

マーデュカス役のチャールズ・グローディンは惜しくも、2021年5月18日に亡くなった。いい俳優だった。
ちなみに3月にはアロンゾ・モーズリーFBI捜査官を演じたやフェット・コットーも81歳で亡くなっている。

「マトリックス」でサイファーを演じたり、「追跡者」などでいい演技を見せていたジョー・パントリアーや「ビバリーヒルズ・コップ」のタガート警部役のジョン・アシュトンら名脇役が脇を固めて本当にいい映画になっている。
ギャングのボスがはまり役のデニス・ファリーナは先日「アウト・オブ・サイト」で見たばかり。

それにしても時代を感じるのが、どこかしこでもやたらめったらひっきりなしにタバコを吸う。列車やバスはもちろん、旅客機内でも吸えた時代があったのだよなぁ。
空港内も、エスカレーターでもほぼどのシーンでもタバコ、タバコ、タバコ。

そしてデ・ニーロの着ている革ジャンがかっこよくて憧れたもんだ。


「1000ドル札でお釣りあるかい?」とタクシーの運転手に声をかけ
「お前コメディアンか?あっちいけ!」と乗車拒否される。そこで革ジャンの襟を立て、

Looks like I'm walkin'

「じゃあ歩くさ」
とたしか吹き替えでは訳していたラストシーン。何から何までかっこよかった。

See you in the next life.

2021年6月



ヴィジランティズムがテーマの「狼よさらば」シリーズ第4弾。

しかし邦題がなあ(^_^;)
バトルガンM-16って。

確かにグレネードランチャー装着したM-16を撃ちまくるシーンはあるにせよ、この映画においてはさほど重要な(タイトルにするような)アイテムでもないような。

冒頭、悪漢共を次々撃ち殺し、最後の一人に
Who the fuck are you?てめぇは一体何なんだ
と聞かれ
Deth.死神だよ
と答えるシーン。
まさにポール・カージーさんのキャラクター、周りの人間、特に女性、妻、娘、恋人、恋人の娘が次々と理不尽に死んでいく死神的な人生を示唆していてなんとも。
当然本作でもみんな死ぬ。

あとダニー・トレホがちょい役ですぐ死ぬ。

vigilante
ヴィジランテ
と警察からは呼ばれるカージーさん。
その彼がラストシーンで、結局何もできなかった無能な警察機構の刑事に向かって言うセリフ
Do whatever you have to.
に痺れる。




2025年1月
酷ぇなあ、とにかくグロさが酷い。
どうやったらこんな話思いつくんだ。

エイリアンシリーズは「プレデターとなんちゃら」以外は楽しく見続けているが(と言いつつ実は「エイリアンVSプレデター」もしっかり観ている)、毎度毎度この悪趣味なグロシーンにうんざりして、よし!また見よう!と思う。

2以降のシリーズのストーリー展開の存在をはなから無視するリドリー・スコットの、このエイリアンという生命体に対する思い入れというのが強すぎてやや引く。

人間の背中や口から生まれたばかりの赤ちゃんエイリアン、ネオモーフが、チビッコながら強烈にすばしっこくて獰猛で恐ろしい。
エイリアンエッグやフェイスハガーなど、時系列で続くシリーズではお馴染みのキャラクター?と、ギーガーの造形が美しい完全体のエイリアン、ゼノモーフが登場して、やはりこのシリーズはこうだよなあ。と。

振り向いたら目の前で涎垂らして待ってたり、排水口から尻尾出したり、もうお腹いっぱい。

さらに、
契約、という名の船で約束の地を目指す民。
「我が名はオジマンディアス、王の中の王なり。 我が偉業を見よ、全能の神々、そして絶望せよ」

「天国の奴隷でいるのか?地獄の王でいるのか?」

バイロン、いやシェリー、そしてミルトンの「失楽園」。更には聖書、出エジプト記。
ある種の教養を持っていないとなかなか理解できないストーリーは、リドリー・スコットが単にエイリアンという化け物と化した究極の完全生物の話ではなく、実はその創造主であるAIをテーマにこのシリーズを作っているからなのだろう。


マイケル・ファスベンダーが前作「プロメテウス」に引き続きデヴィッドを演じる。
更にもう一体のアンドロイド(ウォルター)も、彼が演じるのだが、並んだとき身長を変えるという割と細かい演出。
(デヴィットとウォルター、その名はプロデューサーのデヴィット・ガイラーとウォルター・ヒルからか)
何れにせよ、無表情で、歴代このシリーズでアンドロイドを演じてきた名優と同様、なんとも言えぬ味のある不気味な演技。
ダニエルズのキャサリン・ウォーターストンはショートカットになって健気でタンクトップなヒロイン役を好演。
ファスベンダーとは「スティーブ・ジョブズ(2015)」でジョブズの娘であるリサの母親(めんどくせえな)を演じた以来の共演だ。

前作では老人メイクだけだったガイ・ピアーズも同じ役で素顔で出演。ノオミ・ラパスは残念ながら写真のみ。

まあしかし、後半ひたすら不気味なだけで観客を置いてけぼりにして、かなり意味がわかんなかったストーリーの「プロメテウス」よりはエンターテイメントとして映画になっていた気はするね。

これでようやくシリーズ初代の「エイリアン」へ続く話になったのと、前作「プロメテウス」のラストからどう繋がるのかという疑問が個人的には多少は解決した。
ところが興行収入は「プロメテウス」が1億2600万ドル(約142億円)だったのに対し、7,400万ドル(約83億円)という大爆死。
最初から前後編、というか二部構成のストーリーである事をアナウンスするべきだったんだろうなあ。
監督も既に80歳を越えてるし、まあこれがリドリースコット版のエイリアンの見納めになるのだろう。




2024年1月