2023年11月11日:ホーム・スイートホームⅦ | たっくう投げ釣りと日々

たっくう投げ釣りと日々

大好きな投げ釣りと、日々の忘備録です。
最近物忘れが激しいのであります。

このあいだ隠岐の島へ行った時にitoさんからお土産にもらったシャインマスカット、もったいないので毎日2粒ずつと決めて堪能しました。日々増していく甘さを楽しむのもこの季節ならではですよね。

 

季節と言えば我が心の”ホームグラウンド”でニベ(コイチ)を狙う季節がやってまいりました。例年に比べるとやや遅い時期ですが今年は高水温が続いているところ、わざと訪問を遅らせたようなところもありますが、果たしてwww

 

午前中にクサガッチョ師匠宅を出発してTポート南港から阪神高速という黄金ルートで岡山を目指します。前回の隠岐釣行では待ち合わせ場所の都合で別のエサ店を利用したところ見事に地雷を踏んでしまいましたDASH!Tポートの祟りかもしれませんあせる

 

当日は山陽道の播磨~赤穂間がトンネル火災の影響で通行止めだったため、R2号をトコトコ走ります。昼食は途中、赤穂にある”そのスジ”では有名な「うかいや」さんで摂りましたよ。ミックスフライとライス(中)で840円。米国人が聞いたら卒倒しそうなくらい安いんです。師匠の食ってたカツカレーカレーも美味しそうでしたよ音譜

 

<”ホーム”の入り口、紺浦交差点>

 

僕はいつもの場所へ入り、釣りの準備を進めます。クサガッチョ師匠も同じくいつもの場所。。。なんですが、今日は両サイドを後からやってきたウキ釣りの人にサンドイッチされたような格好なんだそうです。釣り人が多い場所での投げ釣りは圧倒的に不利で、”先に入ってた俺に挨拶もしないで何だこの野郎”と好き放題投げてもいいんですが僕は気分的にダメですね。萎えてしまって釣る気を失ってしまいます。毒気に当てられるとでもいいましょうか。

 

上矢印これは釣行日の一週間前、神戸方面へドライブした時にたまたま寄った平磯海釣り公園でのひとコマです。不思議なのはこれだけの人出だというのに(僕の見る限り)両サイドの釣り人と会話しながら釣っている人は殆どいませんでしたね。お隣との距離は1メートル足らずだというのに、まるでそこには誰も居ないかのように振舞っている人少なくありませんでした。これはちょっとね、はたから見ると気持ち悪いです

 

さて、投げ釣りのお話しでした。今日のアオイソメは元気いっぱいですビックリマーク

Tポートさんアリガトウ!(ゴマすり)

 

陽が傾いてきましたね。

 

-さぁ釣りましょう-

 

釣り始めて間もなく、近くで釣っていたジャージの人が納竿して帰る道すがら声を掛けてくれました。

”アンタ、奈良から来たんか?”

”そうですよー”

”なんで?またわざわざ?”

もうね、特にここでは色んな人から何十回も同じ事を聞かれておりまして、そのたびに僕は”ここが好きなんです”と答えているんです。

 

”ここが?そんなえーかの?”

”いいところじゃないですか”

”もっとえーところがあるじゃろー”

などと云うとりとめのない会話を交わしながら最近の状況を尋ねると、”今年はニベが少ない”そうです。去年に比べ四分の一くらいしか釣ってないって。そんなぁ(@_@。

この人、なんと僕がかつて住んでいたアパートのすぐ近所にお住まいの方でした。奇遇ですよね。

 

ニベもいいけどあの辺り右差しにアコウの穴があるから一本入れとけとウルサイので(笑)、”ヘイヘイ”と”その”あたりに仕掛けを投げ込みます。

 

”そうそうグッその辺に(アコウが)居るから”といってジャージの人が帰って行くと、また静かな海が戻ってきました。二週間前の隠岐の島で根魚は堪能させていただいたわけで、別にアコウはいいんだけどなぁ。。。なんて思っていると、正に”そこ”へ入れていた竿がグイッグイッと二度お辞儀しました。

 

ニベならやや間を置いて合わせるんですが、ジャージマンの言葉が耳に残っていた僕はとっさに竿を立てます。

 

うまく底を切ったようで、かなりの重量感を味わいながら魚を寄せてきます。姿を見なくてもその正体は想像がつきましたが、海面に現れたそれはびっくりの大物でした。

 

久しぶりにセルフタモ入れ。ヒヤヒヤ汗

 

<アコウ(キジハタ)52センチ>

 

今まで50センチに少し足りないサイズは何度か釣っていますが、まさかこの場所で記録を更新するとは夢にも思いませんでした。

 

魚を締めていると、背中越しに”こりゃ大きいわ~”という声がします。振り返ると赤いNEXUSのウェアでビシっと決めたおっちゃんが覗き込んでいます。

”ここにこんなのが居るとは思わんかった”

”僕もびっくりですよ!”

NEXUSのおっちゃんはかつて全日本サーフに所属していたんだそうで、当時のアコウ狙いは笠岡と相場が決まってたのにまさかここでな~と我がことのように喜んでくれています。ありがとね(^-^)キラキラ

 

さらにこの方、僕がこの「ホーム」に通うきっかけを作ってくれた”博士”と呼ばれたOさんのこともよくご存じでした。なんだか嬉しいです。

*博士とのエピソードはこちら

 

現在は投げ釣りを卒業して、奥さんと二人フカセ釣りを楽しまれているそうで、いい人生ですよねグッ。。場所取りして明け方までクルマで寝るというので、僕が居るあいだは荷物を見張っておきますよと云うと、こんなもん誰も盗まんでと笑って奥さんの待つクルマに戻っていかれました。

 

さて、あとは本命のニベが釣れれば本日は大満足の釣りになるわけですが、そうは問屋がおろさないのでございます。

<ニベ(多分コイチ)約25センチガーン

 

釣れるには釣れるんですが、いったいどうなってんの?というくらい魚が小さいのです。ここへ釣りに来るようになってから10年以上経ちますが、こんな小さなニベは釣ったことがありません(・ω・)

 

更に。。。

<最少記録更新DASH!

 

釣り始めた頃から感じていたんですが、今日はどうも潮が緩い感じです。ちょうどこの頃はジャージマンが帰った後のポイントに入ったお兄さんとお喋りしながら釣ってたんですが、このひと、去年もここで会ってます。毎週ここへ来てると言うそのお兄さんと、アンタ家族は大丈夫なの?なんて話をダラダラしながら釣ってたんですが、一向に潮が飛びません。いつもなら三脚ごと竿をなぎ倒すような潮が最低小一時間は続くのに、本日はずっと仕掛けを入れっぱなしでも適当なところで仕掛けが止まります。

 

釣りやすいといえばそうなんですが、こんな日は大抵ダメですね。クサガッチョ師匠もウミケムシだらけで心が折れそうだとLINEが入ってきます。いや、こういう連絡がある時ってすでに折れてるケースが多いんですが(^_^;)

 

お兄さんの”満ち返しに絶対釣れるから”という言葉を信じて明け方近くまで頑張った甲斐もなく、今回の釣りはアコウのスミイチで終わることになりました。

 

道具を片付けているとNEXUSのおっちゃんがクルマから降りてきて、”今日はいいもん見せてもろうた。奈良まで遠いから気ぃ付けて帰ってよ”とわざわざ見送ってくれました。ハイまた来ます、ここが好きなんで。

 

 

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プロフェッショナルなギタリストの中でも、ある分野に特別秀でた人を”名手”なんて呼び方をします。デレク・トラックスはスライドギターの名手で、なんといいましょうか”魂が揺さぶられる”などと書くと少し恥ずかしいけれど、実際そうとしか表現のしようがありません。少し長い曲ですがお聞きくださいね。