9月30日(土)
8月5日の釣り以降は紀伊半島や岡山への釣行が重なったため、次の高知行きは二ヵ月近く経った9月末になってしまいました。毎年のように今年こそは高知に通うぞ!って意気込みだけはいっちょ前ですが、結局口だけ男になっちゃうんですよね(・ω・)
今回もクサガッチョ師匠と一路四国へ向かいましたよ。この日は今ちゃん・ななこさんも高知でイセギ狙いだってことで、途中の道の駅で落ち合って、しばらくおしゃべりタイムを楽しみました
お土産までいただいちゃってスミマセン。フィナンシェは我が家のエサ取りが瞬殺しました
てなわけで、お互いの健闘を祈ってそれぞれがお目当ての釣り場に向かいます。
今日は比較的波も穏やかで、久しぶりに勝手知ったるマイポイントに入りました。ただしここはあまり大型が釣れた話は聞かないんですよね。またポイント開拓にも勤しまなきゃ(^_^;)
波止にはひとり釣り人が竿を出しています。挨拶に行くと、これがまた素っ気ないジーサンで一瞥をくれようともしません。
まーいいかと釣りの準備をしているとこのジーサン、納竿して道具を運ぼうとするんですが、足の具合が悪い様子で波止の段差を降りるのにえらい難儀をしております。
放っておけなくて、”おっちゃん荷物持ったるわ”と申し出ると、”え?”としばらく無言でしたが、委細構わず段差から荷物を降ろしていると、ようやく”すまんの”と口を開くようになりましたね。世話が焼けるなまったく(+_+)
ただこのジーサン、釣果をみせてもらったところタダモノではありませんでしたね。まさにホヘ―( ゚Д゚)。。でしたよ。
「なん釣りにきた?」というので「イセギが釣りたい」というと、ニヤ~と笑って「ほう~、なかなか釣れんぞぉ」と言い残し、波止をヨロヨロと戻って行きました。達者でなー
一見タダモノではない(と思われる)ジーサンを見送って、そろそろいい頃合いになってきましたね。
-さぁ釣りましょう-
これはクサガッチョ師匠が撮ってくれた写真で、本命ポイントは左側の二本です。ただ本日はエサ取りが凄まじいことになっておりまして、どのくらいドイヒーかと言いますと、ウツボにまでエサが届かないという、よくわかんない例えですがつまりは10分もしないうちに素針にされてしまうのでございます。
陽が落ちてくれば少しはエサ取りも落ち着くだろうとせっせと打ち返していると、視界の片隅にあった右端のウィンドサーフがポーンと跳ね上がりました。
いきなり放ったらかしの竿にでたアタリにアタフタしますが、ここは努めて冷静に。。。竿を立て、尻手ロープを外してからゆっくり巻き取りにかかります。
グッ。。グッ。。と小気味のよい上品な引きが手元に伝わってきました。これがタマミならもっと暴力的な感じですが、イセギの場合は例えるとツッコミの激しいマダイというか、アタマを振りながらも寄って来たかと思うと、突然下に突っ込む感じが小気味いいんですよね。
<釣れたぞジーサン>
イセギ(シブダイ)42センチ
ここいら辺で釣れる標準的なサイズです。50にはとても届きませんが。。でもやっぱり嬉しい。何とも言えない妖艶な色あいの魚で、こいつが青い海から姿を現したときはサイズに関わらず胸がドキドキ高鳴りますよ。
以前、野根で出会ったおっちゃんに”イセギはつがいでおる”という話を聞いたことがあります。何だよ潜って見てきたのかよってな野暮は言いっこなしです。もう一匹居るかもしれない”そこ”に仕掛けを投げ込むと、なんと数分で再び竿尻がポーンと跳ね上がりました
まさかとは思いましたが。。半信半疑で魚を寄せます。
また釣れてしまいました。さっきよりはやや小型ですが、よく肥えてますね
ものの20分のあいだに2匹も釣れてしまって。。。正直なところ、もうこれ以上釣れても困ります
僕の釣りが一向に上手くならない原因はこういうところですね。ちょっと釣れるともういいか。。となってしまうんです(´_ゝ`)
自分はもういいので場所を替わろうと師匠に申し出ますが、こういうケースで彼が首を縦に振ったためしはありません。誇り高きオトコなのであります
釣り始めて一時間ほどしか経ってませんのでさすがに片付けるわけにもいかず、更に打ち返しを続けていると、今度は左の(元)本命竿が綺麗に舞い込みました。ただこいつは尻手ロープを外すのに手間取っているうちに手前の根に突っ込まれて敢え無くハリス切れ。。。緊張感のなさがさっそく顕在化しました。やらかしましたな本日も(;・∀・)
十五夜お月さんは昨夜のことですが、それでも綺麗な満月が顔を出しました。グリーンの竿先ライトは中華製で、無意味なまでに明るいのが特徴です。
たまに釣れてくるガシラは全て海へお帰りいただきました。
それにしても今夜はウツボが少なくて、ありがたいんだけどちょっと気持ちが悪いです。いったいどうしたんでしょうね。
さて、こうしていつものように海でボンヤリした釣れない時間を過ごしているとあら不思議、いつの間にか時刻は22時近くとなっております(端折りすぎ)。
そろそろ片付けましょーかー?と声を掛けようとした途端、師匠の竿が大きく曲がりました。おそらく初めてじゃないでしょうか?師匠にタモ入れを頼まれたのは(^_^;)
なんとその正体は60センチ近いクエでした。こりゃすごい
ともあれ二人ともしっかり釣れていい夜でした。
帰りに今ちゃんたちが釣っているポイントへ寄り道してみたところ、こちらもななこさんが良いサイズのイセギを釣ってましたよ。ななこさん、ポイントの嗅覚が野性的すぎますねwww
イセギというサカナ、ただでさえ霜降り状態なのに今回のヤツはとりわけ脂がすごかったんです。刺身はちょっとクド過ぎる味わいでしたが、炙りは絶品でした。また今回初めて蒸し物にしてみたんですが、すだちを絞っていただくと、まさに悶絶間違いなしですよw
クドいといえば今回の動画、今から50年前の映像ですが、顔に白粉を塗りたくり、おむつを穿いて謎のクネクネダンスを繰り広げてる人は2023年の今も現役のミュージシャンです。このジーサンも大概だなぁ