(前回からの続き)
あてにしていた釣り場はとても竿出しできる状況になく、かといって現地に知り合いが居るわけでもないので、mapをみながら”ここなんかどーだろうね?”なんて云いながら3人のおっさんは下北半島を南下するのでございます。
これまで何度か夜釣りでカレイを釣ったことはありますが、あくまでそれは交通事故みたいなもんです。よもやカレイ狙いの夜釣り初挑戦が真冬の青森になるとは思ってもみませんでした。じゃあ事前にそれを聞いていたらこの釣行には乗らなかったのかというと、やっぱり喜んでついて来ていましたね。
色んな所へ行って投げ釣りをやってみたいのです。ちょっとネジが緩んでいる感じもするけど楽しいんだからしょうがないですよね(^-^)v。
とはいえ氷点下8℃のなかで夜釣りを決行しようってわけですから、ともあれクルマ横付け、車内からアタリを確認できる場所でないと、、、てなワケで陽が傾き始めた頃にようやく僕たちが落ち着いたのはこんな港内ポイントでした。
<雪の上に三脚を立てるなんてw>
さぁ釣りましょう
(二話目にしてようやく)
最低気温の予報はマイナス8℃でしたが、車外温度計は氷点下15度を示しております(@_@。もう何が何だか分からなくなってきましたね(^-^)
このようにバケツに汲んだ海水はさっそく凍り始めておりまして、itoさんはアオイソメがカチカチになってるってボヤいてます。せっかく活きのいいエサを仕入れてきてくれたのに
僕は4本持ってきた竿のうち3本用意するのがやっとでした。寒くてそれ以上クルマの外に居ることができなかったんです。こんなに寒い思いをしたのは網走のオホーツク流氷館以来です。マヂで
とにかく適当に放り込んでおいて、あとは30分置きにでもエサを交換してりゃ格好はつくだろうと思っていたら、クルマに乗り込んだ途端、想像もしていなかった”アタリ”が竿先に出ました。
”たっくうさんの竿、あたってる”
”うわーなんだろーねー(棒)”
しぶしぶクルマから出て竿を立てますが、カレイのズシッとした感触があるわけでもなく、仕掛けはスルスルと寄ってきます。
”でも何かついてる感じ。。。。あっ。。。”
ハゼが釣れてきました。しかも良型です。サイズを測らずリリースしてしまいましたが、確実に25センチ以上はありました。
このハゼをみたitoさん、今までのユルーい表情から一転してトップキャスターの鋭い眼光をみせております。単に目つきが悪いだけかもしれませんが。なんでもこのクラスになってくると所属クラブの記録になるんだそうで、なんでサイズを測らなかったのよーと残念がっています。僕が釣ったの測ったってしょうがないじゃん
俄然やる気になったitoさんですが、ハゼが釣れてくるのはなぜか僕とカレイ課長さんだけですね。殺気出し過ぎなんだよきっと。
僕らが投げている方向はこんなカニも釣れてきます。クリガニと呼ばれる大変美味しいカニだそうで、当地では専門に狙う方も多くいらっしゃるようです。翌朝カニカゴを沈めに来た人にお話を伺ったんですが、ちゃんと東北弁でした。当たり前か
アタリは次々と出ますが僕とカレイ課長さんはハゼとクリガニばかり。少し投げる方向が異なるitoさんはこんなのを釣って見せてくれました。
<ドンコ>
ドンコが釣れたのは初めて見ました。やはり北国にやってきたのだなぁという感慨。。。は横に置いといてクルマへ逃げ込みます
車内でおしゃべりしながらこんな感じで竿を見ているんです。”あ、右の竿アタッてる””気のせいやろー”なんて感じで打ち返しのペースはどんどん落ちていくのですが、仕掛けを上げると必ずと言っていいほどハゼかカニがついてきます。ハゼは最初の一匹が最長寸で、あとはだんだん型も落ちてきましたね。
カニは神戸PALの大橋会長へ進呈するそうで、全部itoさんに貰ってもらいました。
itoさんはアイナメの巣を見つけたようでポンポン釣ってますが、型が不満みたいで即リリースしてます。結構大きいのも釣ってたので貰っときゃよかった。
そんな時、僕の竿に夜目にもハッキリとしたアタリが出ました。
”たっくうさんアタッてる!”
”どうせまたハゼでしょ”
”イヤイヤイヤ”
やっぱりしぶしぶクルマをでて竿を立てると今までとは違う重みが竿に乗りました。カニならあんなアタリは出すはずないし。。
マコガレイです30センチジャスト。これで目標達成ですね
わざわざ関西から青森まで釣りに来たにも関わらず、目標低すぎじゃネ?と思った方はスルドイ
次なる目標は関西ではなかなかお目にかかれない、北国ならではのカレイを釣ることですね。あの鰭がシマシマになってるやつとか、何でもいいんですが、うわ〜こんなの釣れちゃった〜的なビックリ感を味わってみたいのです。
*エサを付けて投げ返している間に、まるでせんべいのようにカチカチになってました
さて、時間は20時を回った頃でしょうか。潮が止まったあたりからアタリも少なくなってきましたね。
そろそろ終わりにしましょうか?って感覚の、その共通認識は一緒に釣行するにあたって結構大事だと思われませんか?僕みたいにヤル気のないのもどうかと思いますが、あんまりガツガツ釣られるのも疲れてしまいます。もしかすると緩い僕の釣りにあわせてくれているのかもしれないけれど、このメンバーはホントいい感じですね。みんな分別のある大人です。やってることは変態ですけど。
いい時間に竿を納めて八戸の繁華街へ向かいました。「みろく横丁」の「味のめん匠」さんでラーメンと餃子の夕食です。関西にはこういったアッサリ系のしょうゆラーメンは少ないのでとても新鮮で美味しくいただきましたよ。温まるなぁ
旅行支援の影響でしょうか、八戸はなかなか賑やかで若者も大勢夜の街へ繰り出してましたね。
でもおっさん達は明日も早いのでホテルに入って寝ることにします。
ストイックですね。投げ釣り殉教者。。などというワードが浮かんできました。なんという甘美な響きごめんなさい、まだ終わりません。③に続きます。