-前回からの続き-
だれも居ない静かな波止でみっちりシブダイを狙うつもりが、ゾウリ履きのアンちゃんやら、彼らに晩メシを届けに来た子供連れのおばちゃん、仕事帰りと思われるおっちゃんに、波止の根元でタープを張ってバーベキューを始めるファミリーなどなど、周辺の環境(つまりは相当なへき地)を考えるととんでもない人口密度になってきました。
なんでもこの漁港、最近youtubeでシブダイポイントとして紹介されたんだそうです。げに恐ろしきは動画配信の影響力ですねそれにしてはだーれも何も釣ってませんが
僕らに場所を譲ってくれた方は結構色々釣ってましたから、魚が居ないわけじゃないのははっきりしています。
もう一度ゆっくり釣ってみたい。。。と言いたいところですが何ぶんね(笑)
itoさんとカレイ課長さんが相談して次の釣り場へ向かうことにします。
”次に行くところは何が釣れるの?”とitoさんに訊ねると、コロダイやマダイ、ヘダイやコトヒキといった、いわゆる僕らが一般的に”鹿児島の投げ釣り”としてイメージするような釣りができるところだそうです
明るいように映っていますが深夜です。iPhoneすごいわ
前回も触れましたが今回の釣行、まさかこんなことになるとは夢にも思っておらず、いわゆる虫エサはまったく持ってきていません。流石にそれじゃぁ無茶だろうってことで、場所移動の間にエサ屋があったら寄ってもらうようお願いします。
・・・・が、しかし・・・・・深夜営業のエサ店のひとつやふたつあるだろう、って見通しは甘かったのでございます。そうでした、ここは鹿児島、しかも市内からは相当離れた寂しいところです。だったらスーパーの鮮魚コーナーでエビでも買うか。。。とググってみましたがそれも叶いませんでした(@_@)。。
<普段恵まれた環境で釣らせてもらっているので感覚がおかしくなってるのかも。。。。>
クルマはしばらく走って目的地に到着しましたが、もはやまったく釣れる気がしません
ノロノロとクルマから荷物を引っ張り出して、ひとまず3本の竿を用意しました。
こうなったらもうヤケクソですね。シルイユー12号に20号のハリスを結んだ仕掛けにヒイカを丸ごと一匹掛けます。これを食ってくる魚だけ釣ったるわアホーって感じですね。
ビビューン(PE2号フルキャスト)
さっきの漁港に比べるとなーんの変哲もない波止ですが、とにかく根掛かりゼロなのが嬉しいです外側は全てテトラで埋まっており、これ、魚を掛けたら取り込みが大変だろうな~。。でもどうせ釣れんだろうし気にする必要もないか。。。などと気分は限りなくネガティブです。
話しは脱線しますが、僕はこう見えても20年ほど前までは多少荒いテトラなんかまったく気にせず釣ってたクチなんですね。それが今じゃテトラに乗ることすらコワいという体たらくです。膝を痛めてしまったのが原因ですが、それだってもとはと言えば結局太りすぎなんですよこのエロブタキモオヤジがぁ~(錯乱)。
さて、そんな調子で大した(≒まったく)期待もせずに竿先ライトを眺めていると、左側のスピンにチョコチョコとしたアタリが出ています。
ヒイカ一匹掛けに出るアタリとしてはあまりにも地味なので、どうせ小魚がつついているんだろうと放置しておきますが、チョコチョコは止まらず、隣で釣ってるカレイ課長さんも”それ、アタってますよー”って気にしてくれます。
放っておくのも何なので、おっかなびっくりテトラに乗って”あらよっ”って感じで竿を立てました。
スカっと手ごたえもなく→”何も乗ってないわー(^_^;)”と苦笑いする準備を整えていたのですが、意外にもドーンと重みが乗りました。
潮の流れに逆らうような格好で仕掛けを巻き取っていることもあり、結構竿も曲がったりして、itoさんがさっそくサポートに来てくれます。
コロダイ、マダイが中心の釣り場だそうですが、明らかにタイ系ではない、のぺーっとしたこの感触はいったい何でしょう?アナゴかな??
<コトヒキ40センチ>
予想もしてなかったコトヒキでした。しかも良型です。もっとも仕掛けにエサがアレなんで小魚は釣れてこないでしょうけど(^_^;)
コトヒキを釣ったのは一体何年振りでしょうか?10年程前までは高知でも結構釣れたんです。僕はサーフの会員ではないので釣っても食べてややビミョーなこの魚を追っかけることはしませんでしたが、今では高知でもレアな魚になったそうですよ。
そう言えばコトヒキ専門に狙う人はイカ短冊で釣ってましたね。でもまさかヒイカを丸呑みしてくるとは思いもしませんでした
コトヒキの写真を撮っていると今度は中央の竿のドラグが派手に唸りをあげました
<サメですが何か(-_-)>
サメの種類には詳しくないのですがこのサメ、いわゆる瀬戸内で釣れるような「サメの格好してますが性格は大人しく、主にゴカイ類などを。。。」なんてのではなくて、歯はギザギザ、噛まれたらヤバイやつです。itoさんに写真を撮ってもらって波止の内側にドッポーンと帰ってもらいました。
大騒ぎした割にはガッカリの結果で、ふたたび静かな海に戻ったわけですが、itoさんはひとり気を吐いてコトヒキをポンポン釣っていますよ。
ただ、もっと大きいのが欲しいんだ~と言っておりまして、これは記録の空いたところを埋めるために必要なんだということでしょう。がんばってね
おっさん二人は眠さも相まって完全に戦意喪失であります。深夜の潮待ちは辛いですねまずカレイ課長さんが”クルマで寝ます”と納竿、僕も程なくして竿を仕舞いました。
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釣りを終えた三人が次に向かったのはお風呂です。24時間営業の日帰り温泉で、これがなかなかいいお湯でした。お勧めですよ(^-^)
<一本桜温泉の駐車場から鹿児島市内>
朝マックを食べてから、空港へ向かいます。投げ釣りを楽しんで、温泉に浸かり、ゆっくり朝食を摂って、食後のコーヒーを楽しんで、なんと贅沢なことでしょう。
空港へ向かう道すがら、カレイ課長さんが「嘉例川駅」という観光スポットが近くにある、と教えてくれたので少し寄り道してもらいました。
いや~いいですね!
この駅舎を見学するためだけに特急が停車するそうです。無人駅に特急が停まるのは珍しいですね。
土日は有名な駅弁が販売されるそうですが、まだ時間も早くて残念ながら購入できませんでした。
帰りのフライトは9:20。お昼頃の便があれば朝マズメも釣れますが、次の便は19:40。早めに帰るのが翌日のことも考えるといいのかもしれません。
神戸空港でみんなと別れて帰途に着きます。上の写真は阪神高速ですが、この時点で11時です。本当に手軽な遠征ですよね
itoさんは相変わらず何処へ行っても釣り場に詳しいし、実績に裏打ちされた知識と海を見る目にはすごいものがあります。カレイ課長さんも全国飛び回ってどれだけ釣りに行ってるんだ?というくらいに詳しいし、ツアコンができるんじゃないかと思うくらいに細かく釣行をアテンドしてくれます。
そこへ何で僕が加わっているのかはよくわかんないんですが、とにかくお二人様、ありがとうございました!またご一緒しましょう!←偉そうに(´_ゝ`)