前回の記事の続きです。
続きを書くために、その1、その2を再掲しました。
同じ睡眠薬でも、この薬は強いとか弱いとか、比較がしにくい、というお話です。
たくさんある中の、あくまでも例ですが・・・
トリアゾラム(ハルシオンなど)、ゾルピデム(マイスリーなど)、ゾピクロン(アモバンなど)、エスゾピクロン(ルネスタ) などは、超短時間作用型。
この超短時間作用型の中で、と限定すれば、まあ多少は、強い弱いとかは言えるかもしれませんが、
もちろん、この中でも、半減期がそれぞれ違いますし。
ハルシオンは依存性の問題から、あまり今は使われないとか、
アモバンやらルネスタは苦いけど、依存性が少ないとか、
マイスリーは、一過性健忘とか、せん妄が起こるかもしれないとか、
それぞれに、一長一短があります。
↑テレビ朝日「今旬ゲストに密着!ホメちぎり」♪
2月5日(月)25時56分~ 見てくださいね♪
ブロチゾラム(レンドルミンなど)、ロルメタゼパム(ロラメット、エバミール)、リルマザホン(リスミーなど) は、短時間作用型。
それこそ レンドルミンなんかは、ホント幅広く使われますし、
ロラメットやエバミールは、わりとmildなので、高齢者にもよく使われますよね。
エスタゾラム(ユーロジン)、フルニトラゼパム(サイレース、ロヒプノールなど)、ニトラゼパム(ベンザリンなど)は、中時間作用型。
ロヒプノールやサイレースについていは↑コチラを!
ベンザリンは、抗てんかん薬として使われることもあるし、抗不安作用なんかもある。
もちろん、中時間作用型といっても、それぞれに半減期が違います。
クアゼパム(ドラールなど)、フルラぜパむ(ダルメートなど)は、長時間作用型。
中途覚醒~早朝覚醒のある方などによく使われますよね。
筋弛緩作用も弱い。
なので、マイスリーとどらーるとどっちが強いですか??と言われても、比べようがないのです。
同じ作用時間型の中では、多少、強い弱いはあるかもしれませんけど。
最近は、ロゼレムとかベルソムラも出てきましたが、
これらは通常よく使われる、ベンゾジアゼピン系のお薬とは全く作用機序が違うので、強い弱いを比べることができません。
なので、一概に睡眠薬一つとっても、どっちが強い?とかどれが一番強い?って聞かれても、単純比較ができないのです。