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10/11水曜に、月一回のマネー講座「投資デビュー講座」を開催しました。


今回で18回目となります。

テーマは、中央銀行です。

大インフレ時代となりました。世界的に金利の調節が大きな課題となっています。日本でも、マイナス金利の解除が議論されています。

日銀やアメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は、どのようにして金利を決めているのかを、オンライン視聴者の皆様にご説明しました。

中央銀行の役割は、
1.発券銀行・・・・通貨を発行
2.政府の銀行・・・国庫のお金の出納
3.銀行の銀行・・・市中銀行へ資金供給
の3点です。

この3つの役割を組み合わせ、経済を巡るおカネの量を調節します。
 

「」分かるようで分からなかった部分がはっきりした」という意見が多く、好評でした。


 

講座のまとめは、次の通りです。

 

 

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ご参加出来なかった方は、ぜひお読みください。

 

 

  01)中央銀行って何する所?

(司会)

さて、今日のテーマは、中央銀行って何する所?です。

 

日銀やFRB、ECBなど、世界各国の中央銀行の名前を報道などで耳にします。

 

重要な役割をしていることは想像がつくのですが、実際には何をしているのでしょうか?

 

ハイ。

世界的なインフレとなって、改めて中央銀行が大切な役割を果たしていると思います。

 

中央銀行には、大きく3つの役割があると言われます。

 

3つの役割とは、

発券銀行、政府の銀行、銀行の銀行

です。

 

市中にある銀行とは違う役割を持っています。

 

順番に説明して参ります。

 

 

  02)発券銀行とは?

 

(司会)

発券銀行とは、どういうことですか?

 

 

発券銀行とは、その国の通貨を発行することができるということです。

 

日本では、日本銀行だけが、日本銀行券を発行できます。他の銀行は、日本銀行が発行した日本銀行券を流通させるのが役目です。

 

日本銀行以外の人が、日本銀行券を発行したら、犯罪となります。

 

デパートが商品券やギフト券を出していますよね。バラカードとか。あれは問題ないんでしょうか?

 

商品券は、日本円に換金できる訳ですから、通貨そのものではないのではないでしょうか?

 

そうですね。一定量以上、流通させる場合は、財務省に届け出や登録が必要になります。

 

 

  03)政府の銀行とは?

 

(司会)

2番目の政府の銀行とは、どういうことですか?

 

政府や銀行は、日銀に預金口座を持っています。

 

国の税金は、納税者が金融機関に納めますが、その金融機関を通じて、日銀の政府口座に振込まれます。

 

国が国民に振り込む年金なども同じような、経路を通ります。

 

あと、交通違反の罰金とかも、銀行を通じて、政府の銀行である中央銀行に渡ります。

 

市中の銀行は、日本銀行の代理店の役割を果たしています。日銀がアップルなら、銀行はアップルストアですね。

 

 

 

  04)銀行の銀行とは?

(司会)

銀行の銀行とはどういうことでしょうか?

銀行も日銀に当座預金がありますね。

 

ハイ。銀行間の決済は、最終的に日銀の当座預金の間で相殺されます。

 

日本銀行という国を介することで、安全性や信頼性がある訳です。

 

  05)金融政策

 

(司会)

なるほど、日銀ネットと呼ばれるシステムですね。

 

日銀はこのようなシステムを使って、金融政策を実行している訳ですか?

 

 

ハイ、

 

通貨を発行することと、市中銀行を通じて、お金の流れをコントロールします。

 

例えば、2016年から始まるマイナス金利政策では、日銀の当座預金に対して、各行から金利(保管料)を取るようになりました。

 

当座預金に入れておいたら、各行は金利を払わなければなりません。各行に資金を貸し出すよう促しています。デフレ脱却のため、金融緩和政策を進めたのです。

 

こうした金融政策や金利水準は、日銀の中の政策委員会という所が、金融政策決定会合という定例会議で決めています。

 

 

  06)FRB

 

(司会)

アメリカでは、どうなっていますか?

 

日本は日本銀行、ヨーロッパは欧州中央銀行(ECB)ですが、アメリカはアメリカ銀行ではないですね。

 

 

ハイ。

ご存知の通り、アメリカはFRB (連邦準備制度理事会)です。

 

FRBのBは、Bankではなく、Board

すなわち会です。

 

正式名称は、

Board of Governor of the Federal Reserve System 

 

Board of Governorが理事会。

 

連邦準備制度が、Federal Reserve System。

 

Fed と略称で呼ばれることもあります。

 

米国の全銀行がお金を出し合って運営されます。

 

 

  07)FRS

 

(司会)

アメリカの中央銀行は、銀行ではなく、システム何ですね。連邦準備制度という名前の。

 

 

FRSは、

理事(Governor)が7名、地区連銀の総裁(President)が5名の12名から構成されます。

 

地区連銀とは、全米12の地域にあります。

12名の総裁のうち、5名が選出されます。

 

公開市場委員会(Federal Open Market Commgtee、FOMC)が、最高意思決定機関で、理事7名と総裁5名が参加します。

総裁5名以外の7名は投票権のないオブザーバーとして参加します。

 

President of Federal Reserve Bank(地区連銀) 12名

12名のうち5名が交代でFRBに出席、投票します。

 

(司会)

なぜアメリカだけ違うのですか?

 

米国は建国以来、地域分権の伝統があります。同じ時期に始まった明治政府は、天皇を中心とする中央集権で新しい日本を建国しました。それぞれ、やり方が違います。

 

日銀は、全てが日本橋に集結し、他の地域は支店という位置づけです。

 

アメリカでは、ニューヨーク連銀、アトランタ連銀、カリフォルニア連銀など地域の代表の声が反映されます。

 

地域によって利上げを主張したり、利下げを主張したりと様々です。

 

 

  08)金利の決め方

 

 

アメリカでは、年8回開かれるFOMC会議

で短期金利であるFFレートを決定します。

 

地区連銀は、FFレートに独自に、上乗せしたDiscount Rate を設定し、連銀から民間への貸出金利とします。地区連銀が個別にFRBに申請します。

 

日本では、日銀の政策決定会合が意思決定機関です。短期金利を決めます。短期金利は、日銀が市中銀行に貸し出す金利です。

 

 

以上

 

(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者)

 


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