アメリカ出張のある日の出来事
ある日、ニューヨークの証券市場の株価が、
カリフォルニア市内で、シリコンバレーと
呼ばれる場所です。
社内の打合せが終わり、休憩時間となりました。
すると、アメリカで仕事をしている同僚たちは、一斉にスマホで何かを調べています。
アメリカ以外の国から来た人たちは、
トイレに向かったり、飲み物を取りにいきます。
何をしているのか、アメリカ・チームの一人に聞きました。
すると、「自分の株の値段を調べている。」
というのです。
「株式投資をしてるの?」と聞くと、
そうではなく、「自分の年金は米国株で
運用されている。」とのことです。
アメリカも、日本同様、公的年金と私的年金があります。
私的年金は、企業年金と個人年金に分かれます。
アメリカの私的年金は日本より、
株式で運用されている比率は高いのが
一般的なようです。
アメリカで働く同僚が株価に敏感なのは、
自然なことなのだと思います
日本と外国の資産構成の違い
過去20年の家計資産の成長率は
次のようになっています。
アメリカ 3.4倍
イギリス 2.3倍
日本 1.4倍
日本の家計の成長率は、40%÷20年で、
年率でわずか2%。
低金利やゼロ金利が長く続いたことも
あります。
が、何より資産に預貯金が占める割合
が圧倒的に多いのです。
本来、資産は複数の種類に分けて運用するのが望ましいのです。個々の資産が別の動きをすることで、経済の影響(悪い影響)を、減らしてくれるのです。
お酒も、複数の種類を混ぜたほうが、奥深い味わいになるものです。そのような多様性が投資にも求めてられます。
例えば、レッドアイというビールにトマトジュースをミックスしたお酒。飲むと楽しくなるアルコールと健康に良いトマトジュース。それぞれいいトコ取りができます。
現預金のまま持つのは止めよう!
人生100年時代となり、日本もアメリカも、
長い老後が待っています。
日本人の家計は、何とも心細い限り。
投資に対する危険なイメージが先行し、
現預金のままにしておく人が、中高年を中心に、まだまだ多いのです。
アメリカ人がみんな、株式投資に、
詳しいわけでは、ありません。
退職したあとの年金の目的で、
コツコツつみたて、長い期間をかけて
運用する。
これを長期投資と言います。
日本人とアメリカ人の差は、
長期投資を知っているか、
いないかの差なのです。
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