第3656段 老老介護に疲れ果てての歌
昔、女ありけり。今も女あり。
その女、令和8年7月18日
刈谷市文化協会所属の短歌部会の
月例歌会に次の歌を
看取る夫 施設に入れて 休まると
今宵ほろ酔ひ 友のあかるし
を事前に投稿し臨みけり。
歌会での評価は共感を得て高得点なり。
されどその男、異議を申し出て
次の様に添削を薦めけり。
看取る夫 施設に入れて さびしいと
今宵しみじみ 友の語れる
されば参加の会員の多くの女性陣からは強き反撃を受けけり。
原作のままでは万が一
施設に居る夫がこの内容をしれば寂しく思ふとの判断なり。
なにより歌の神である【言霊】の思想に反するとの考へなり。
現代の社会問題の一つである老老介護の実態は知れども
本音を詠むのは憚れるとぞ覚へけり。
賢明なる読者諸氏の判断は如何にや。