第3363段 ツチノコの東白川村にて
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年9月23月の彼岸の日
秋晴れの空に誘はれて美濃の国は東濃の東白川村へと行きけり。
その地にてその昔 ツチノコのブームはこの地域の事と
思ひ出し
歌を
この村の 山のどこかに ツチノコが
居るかも知れず 東白川しづか
と詠み、その手配書には生け捕りの場合は金百万円の
賞金がでるとの事に大いに笑ひけり。
たしか、『遠野物語』の遠野市の河童淵には
生け捕りの場合の賞金は一億円とぞ覚えけり。
されば、その金額の差とは企画の人物の
洒落と遊び心の差とも覚えけり。
而して、その周りの山々を見渡せば確かに
未確認の珍蛇のツチノコなる生き物も存在し得るのではとの
妄想を呼び起こしけり。
いと面白し。