第3361段 歌会での批評の難しさ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年9月20月の
刈谷市文化協会所属の短歌部会の
月例歌会に参加して、その日の歌会の感想を
歌に
さがな目に 歌会の歌を 吟味して
あげつらふ人 あはれ貧しも
と詠みけり。
※初句の「さがな目」とは欠点を捜す意地悪な目のこと。
而して、その欠点を補ひ完成度を高める事が
初心の歌人に対する先輩歌人の役割とぞ覚えけり。
欠点を指摘されるのみなれば初心者は自信を喪失し
最悪の場合は脱会となり得る事も往々にして
経験を重ねければ苦々しく思ひ
他山の石とぞ自戒に務めけり。