新編・伊勢物語 第3344段 間違ひ電話の受け応へ 星原二郎第3344段 間違ひ電話の受け応へ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和7年9月の上旬の或る日 固定電話が鳴りたれば受話器を取り 通話の後に歌を ひまなれば 間違ひ電話に 応へいふ 「私でよければ お相手いたす」と と詠みしかど、直ぐに電話は切られ 時間潰しとはならざりけり。