第3337段 死者からの便りに返事
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年8月の下旬の或る日
旧き友を訪ねて雑談の中で
或る知人の死を聞きたる後に数日が過ぎ去り
歌を
死者からの 便りに返事 したためて
昭和に還る いち日が過ぐ
この歌の心は中日歌人会の会長であった
春日井健氏の父親で歌人の春日井廣氏の歌の
逝きてより七日七夜を雪降れり君を想ひて何もせなくに
を本歌としたる本歌取りの歌なり。
死者との魂の交流が出来るのは
【歌】の持つ特権の一つにて
【歌徳】とぞ覚えけり。