第3335段 昭和新山にあらねど書籍の山の隆起
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年8月の或る日
かって訪ねたる北海道の壮瞥町にある
有珠山の横の昭和新山を訪ねたる日の事を思ひ出し
その男の書斎を見渡し
歌を
山がまた 数段高く 聳え立ち
積ん読状態 眺め呆然
と詠みけり。
その山は火を噴く危険性はあらざれども
山崩れ、はたまた床が抜け階下の住人に迷惑を
掛けるのでは心配は尽きねども解決策を
講じるのをその日伸ばしとしてゐたれば
呆れるばかりなり。