新編・伊勢物語 第3332段 50年を経過して初恋の人へのアプローチ 星原二郎第3332段 50年を経過して初恋の人へのアプローチ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和7年8月の下旬の或る日 旧き友を訪ねて雑談の中で 或ることを聞き歌を 思ひ人 五十年を経て 寡婦(やもめ)とか 好機到来 奮ひ起つ友 と詠みけり。 この歌の心はその男の友の初恋の人が その夫に死なれて、今は一人暮らしをいてゐるとの情報を知り 友の初恋の成就を願ひ一肌脱ぐと約束をして アプローチを促しての作なり。 而して、その後の結果報告を鶴の如く首を伸ばし待ちをり。