第331段 八橋の夜泣石 その6
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和79年9月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』290号に
【八橋の夜泣石】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その6首目の作は
夜泣石 今も心を 裡に秘め
安住の地に 永遠に在し坐せ
この歌に関しても解説等の必要は非ずぞ覚えけり。
強ひて挙げれば日本の古来より伝はるアミニズム
つまりどんな物でも百年存在すれば≪魂が宿る≫そのものにして
≪泣き≫たる事は即ち霊魂が宿りたる故なり。