第3316段 八橋の夜泣石 その3
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年9月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』290号に
【八橋の夜泣石】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その3首目の作は
夜泣石 庭にし置けば 面白との
和尚の思ひ 判らぬでもなし
八橋の夜泣石は知立市の八橋町の某処にある自然石にて
或る日、たまたま通りかかりたる八橋の無量寿寺の和尚
その石に目を留め寺の庭に据えたれば面白からむとぞ
思ひ村人を使ひ寺へと運び込みたるば事の起こりなり。