第3293段 『相対性理論の敷衍による』43
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年5月22日
その男の所属する立春知立短歌会の
五年ごとに発行する合同歌集の今回版の
『池鯉鮒Ⅳ』に『相対性理論の敷衍による』と題した
連作45首を発表し評価を世に問ひけり。
その連作の第43首目は
誰そ彼と 彼は誰の 違ひにて
朝夕の暗きをたのみ 逢ひに行き戻る
この歌の心 夕方を【たそがれ】といひ
明け方を【かはたれ】といふ日本の古語の語源を
詠みたる作なり。
つまり、明け方の薄暗い時刻では
【人がゐるのは判るが彼が誰だかは判断できない時】であり
夕方の薄暗い時刻では【人がゐるのは判るが誰だ?彼は?】
と微妙なる使ひ分けの古代日本人の感性に驚きての作なり。