第3289段 『相対性理論の敷衍による』39
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年5月22日
その男の所属する立春知立短歌会の
五年ごとに発行する合同歌集の今回版の
『池鯉鮒Ⅳ』に『相対性理論の敷衍による』と題した
連作45首を発表し評価を世に問ひけり。
その連作の第39首目は
現世の わづらひ離れ 白骨の
秋のいで湯は 隠世に似る
白骨とは信州の上高地に近き温泉にて
机龍之介が活躍する小説の『大菩薩峠』の舞台としても
有名なる湯量豊富なる秘境の温泉地なり。