第3273段 『相対性理論の敷衍による』23
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年5月22日
その男の所属する立春知立短歌会の
五年ごとに発行する合同歌集の今回版の
『池鯉鮒Ⅳ』に『相対性理論の敷衍による』と題した
連作45首を発表し評価を世に問ひけり。
その連作の第23首目は
信長の 「是非に及ばず」 辞世とふ
太田牛一 立ち合ひたるがに
この歌の心はその男が大いに関心を寄せ続ける一人の
織田信長公の第一級の歴史的資料と言はれる『信長公記』の太田牛一は作者である。
信長公の側近として長く仕へたる太田牛一は主君の死後
その死の様子を多くの関係者に取材し
織田信長公の辞世の言葉を探し出し著したる苦労には
敬意を表すなり。