第3258段 『相対性理論の敷衍による』8
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年5月22日
その男の所属する立春知立短歌会の
五年ごとに発行する合同歌集の今回版の
『池鯉鮒Ⅳ』に『相対性理論の敷衍による』と題した
連作45首を発表し評価を世に問ひけり。
その連作の第8首目は
肯定も 否定もせずに 笑みたまふ
認知の師匠 菩薩に似たる
この歌の心はその男の岐阜に在住せし山本春子先生の
晩年を老人施設に訪ねたる折の感慨の作なり。
入所当時より既に認知症の症状が進みゐて
その男を誰との判断は不可能状態にて
ニコニコとするばかり師を嘆きての作なり。