第3257段 『相対性理論の敷衍による』7
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年5月22日
その男の所属する立春知立短歌会の
五年ごとに発行する合同歌集の今回版の
『池鯉鮒Ⅳ』に『相対性理論の敷衍による』と題した
連作45首を発表し評価を世に問ひけり。
その連作の第7首目は
浮かびては 沈み再び 浮かび来ぬ
歌の断片 歯ぎしりしきり
この歌の心は或る時、突如として浮かび上がりくる
歌の創作の断片的ワードを多くは書き留めるのであるが
どうかすると、たとへば運転中とか入浴中とか
書き留めることが困難なる時は脳内に記憶し残すのであるが
どうかするとその記憶が消え去り再び浮かび上がる事が無い事が
往々にしてあり、名歌の種を失ひたる嘆きの抒情なり。
俗にいふ【逃した魚は大きい】の歌版なり。