第3243段 露助と蔑称に呼ぶ怒りの声
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年6月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』288号に
【擬人と代名詞】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その15首目の作は
露助とふ 蔑称もていふ 北洋の
漁師の嘆き 嗚呼八十年
この歌の心はロシア人を揶揄批難しての
北海道の漁師の間にて言はれる隠語の≪露助≫が
モチーフとなりて生まれたる歌なり。
こんにちの世界情勢から考へても
北方四島の返還は限りなく望みは薄く
自由なる北の海域での漁業も絶望的にて
その悲嘆の心境を表現しての歌なり。