新編・伊勢物語 第3218段 壱岐の島へはいき難く 星原二郎第3218段 壱岐の島へはいき難く 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和7年4月中旬の或る日 歌会の仲間より九州は壱岐の島の土産の「加寿まき」を頂き 壱岐の島を想ひ歌を 壱岐の島 いつかいきたい いき難く いきてゐるうちに 行けるや否や と≪IKI≫の音韻を踏みたる歌を詠みけり。 壱岐の島は古くは中国の歴史書の「魏志倭人伝」にも 出てくる古代史の舞台の島なれば訪ねたき願ひ切なれど 些か遠く二の足を踏みけり。