新編・伊勢物語 第3212段 蕎麦屋のこだはりの割り箸 星原二郎 第3212段 蕎麦屋のこだはりの割り箸 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和7年4月中旬の或る日 知立市内のお蕎麦屋にてランチをいただき 割り箸なれどよき箸なれば 歌を 使ひ捨ての 割り箸なれど 蕎麦屋ごと 店主のこだはり いただき帰る と詠み、自宅にての普段使ひの箸にまた一膳を加へけり。