第3192段 歌会は座の文芸なれば通じる作品
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年3月13日の
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
見事なり 「立春知立短歌会」の
看板の文字 墨痕淋漓
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は従来の看板は「知立短歌会」にて
名称の「立春」が抜けてをり
或る会員より指摘を受け
会員随一の能書家である青木氏に会長より揮毫を依頼し
その出来上がりを褒め讃へての作なり。
斯かる歌は「立春知立短歌会」のみにて通じる作にて
歌壇等の一般的な場へ出した場合の評価は?
と指摘されることもありしかど、歌会とは
【座の文芸】なれば、この会内のみにて
楽しめれば良いのであり、他に出す気は毛頭無いのである。
而して、歌会での評価は結句の馴染みなき四字熟語の硬さもあり
少数の得点にとどまり無念なり。
※「墨痕淋漓」とは「墨にて書きたる文字に勢ひがある」様のこと。