第3106段 妖怪が何か用かい
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年12月12日
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
妖怪は 「見えないけれど ゐる」といふ
ゲゲゲの先生 「何かようかい」
を事前に提出し臨みけり。
ゲゲゲの先生とは勿論、漫画の「ゲゲゲの鬼太郎」の
作者である水木しげる先生のこと。
歌の心は水木しげる先生の奥様である武良布枝氏の著したる
自伝エッセイの『ゲゲゲの女房』をNHKがドラマ化したる
連続テレビ小説を観ての作なり。
而して、歌会での評価は「妖怪」と「ようかい」のオヤジギャグ
駄洒落に批難轟轟を覚悟せしが意外や意外に
2位の久しぶりの高得点となりけり。
かのイチロー氏が「メジャーリーガーで必要なる才能は?」
の問ひに応へて曰く「自分で自分をコーチする能力」と。
その言を借りて申せば「自分で自分の作を判定する能力」に
些か欠けたる自分に対し嗤ふ他なかりけり。