新編・伊勢物語 第3105段 連作『頬杖を衝く』其の拾伍 原稿の締切が迫りて 星原二郎第3105段 連作『頬杖を衝く』其の拾伍 原稿の締切が迫りて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年12月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』287号に 【頬杖を衝く】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その15首目の作は 推敲に 迷ひて結論 出せぬまま 締め切り迫り 溜息をつく この歌の心はクリエイティブな仕事をするものに共通の 特に文章を書くことを生業とする者の悩みを詠みたる作なり。