第3101段 連作『頬杖を衝く』其の拾壱 巨大地震と命終
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年12月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』287号に
【頬杖を衝く】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その11首目の作は
遥かとも 鼻の先とも 知り得ねど
大地震と命終 頬杖を衝く
近き将来には必ず来るといふ、南海トラフ地震、及び東南海トラフ地震
それがいつ来るか?が問題なれど近年の地震予知学会での発表によれば
「現代の科学にては正確なる巨大地震の予測は不可能」と結論を下しけり。
予測では今後何十年間の間に起こる確率は何%とか言はれても
ピンとくる事はなく漠然たればその男の命終の日と大地震の日を
天秤にかけどちらが先か?の心境を詠みたる作なり。