第3098段 連作『頬杖を衝く』其の捌 親鸞と良寛の自称に
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年12月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』287号に
【頬杖を衝く】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その8首目の作は
親鸞は 愚禿とぞ言ひ 良寛は
大愚と自を 頬杖を衝く
親鸞とは勿論、浄土真宗の開祖の親鸞聖人のこと
良寛は勿論、越後の「良寛さん」と呼び親しまれる在野の僧侶
二人とも自分を卑下とも取られかねない謙虚さをもって
自分を表しゐることに共感を覚えての作なり。