第3097段 連作『頬杖を衝く』其の漆 怪鳥伝説
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年12月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』287号に
【頬杖を衝く】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その7首目の作は
いにしへの 周防の国に 《しい》といふ
妖鳥ゐたり 頬杖を衝く
《しい》とは漢字にては上を≪生≫、下を≪月≫と書く漢字にて
怪鳥の名称なり。
その怪鳥は周防、または筑紫に棲み家畜の馬・牛を害するとぞ
古書は伝へければ想像力の働きて生まれ出でたる作なり。