新編・伊勢物語 第3096段 連作『頬杖を衝く』其の陸 歳末に振り返る一年 星原二郎第3096段 連作『頬杖を衝く』其の陸 歳末に振り返る一年 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年12月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』287号に 【頬杖を衝く】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その6首目の作は 歳末は 否応なしと 知りゐつつ 振り返りみて 溜息をつく 江戸期の戯曲作家の近松門左衛門の俳句に 定めなきこの世の定めの大晦日 があり、触発されての歌なり。