新編・伊勢物語 第3041段 秋の空に浮く雲を眺めて 星原二郎第3041段 秋の空に浮く雲を眺めて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年10月上旬の或る日 郵便局での所用を終へ、局前の公園のベンチに座り 空を眺め歌を 孫悟空 乗りてゐそうな 今日の雲 発想平凡 俳人失格 と詠み、自虐的作なれど 師の遺したる言葉に 「雲を色々と見立てると面白き歌が詠める」 があり、これはこれにて良しとぞ覚えけり。