新編・伊勢物語 第3033段 能登国の危急の秋 星原二郎第3033段 能登国の危急の秋 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年10月上旬の或る日 先月の北陸は能登地方の豪雨災害に心を傷め 歌を 能登の国 いま一国の 存亡の 危急の秋(とき)ぞ 心して当たれ と詠み、正月元旦の大地震に次ぐ大災害に 苦しむ能登の民人に対し心を寄せ 国家、及び地方自治体は適切なる対処を切に望みけり。 対処を誤ればそれこそ能登の一国の存亡の関はる 事態へとなる事は明らかにて憂ひの深めけり。