第3008段 宇陀の又兵衛桜 其の⑧
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年8月9月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』286号に
【宇陀の又兵衛桜】と題し連作17首を発表し
評価を世に問ひけり。
その8首目の作は
宇陀の里 本郷川の せせらぎも
さやかに聞こゆ 春はたけつつ
本郷川とは又兵衛桜のある地に流るる小河川の名称なり。
而して、戦国時代とさして変はらぬ流れとぞ覚えければ
彼の後藤又兵衛基次も聞きたるであらうとぞ偲び
生まれ出でたる作なり。