第3006段 宇陀の又兵衛桜 其の⑥
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年8月9月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』286号に
【宇陀の又兵衛桜】と題し連作17首を発表し
評価を世に問ひけり。
その6首目の作は
又兵衛の 無念の凝りて 咲く桜
宇陀の山里 気配ただよふ
後藤又兵衛基次は1615年の大坂夏の陣において戦死の武将にて
慶長15年の戦ひの折に孤軍奮闘するも真田幸村等の援軍の到着が遅れ
壮絶にして無念の戦死を遂げたるとぞ今に伝はれり。