新編・伊勢物語 第3003段 宇陀の又兵衛桜 其の③ 星原二郎第3003段 宇陀の又兵衛桜 其の③ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年8月9月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』286号に 【宇陀の又兵衛桜】と題し連作17首を発表し 評価を世に問ひけり。 その3首目の作は 九冬を 籠りて過ごし 春されば 桜を観むと 大和へ向かふ ※「九冬」とは冬季九十日間の略称なり。 冬籠りからやうやくに春を迎へたる喜び 待ちに待ちたる観桜の季節の高揚感 抑へ難たかり心境の作なり。